
日本三大妖怪と言われることもある、山に出現する妖怪。顔が赤く、高い鼻を持ち、空を飛ぶ姿で表現されることが多いが、実はその姿と行動は様々。空を飛んで山を守る天狗もいれば、羽が無く切り株に座っているだけという天狗もいる。その姿の違いは、山を荒らす人間を空から見つけるため、山道を歩く修行僧を守るためなど目的の違いに関係すると言われている。
手にはヤツデの葉の団扇を持ったイメージもあるが、木をなぎ倒す際には斧を持つほか、場所に応じて打ち出の小槌や如意棒などを持つという説も伝わっている。
参考:岩井宏實『妖怪と絵馬と七福神』青春出版社、2004年
- 基礎情報
- 天狗(てんぐ)
[大きさ] 130cm(推定)
[出没場所] 山岳地帯
[チャームポイント] 長い鼻
天狗のように、目的に合わせて色々な種類の器具を用いるパラリンピックの競技といえばボッチャ。赤?青のボールをそれぞれ6球ずつ投じて、白いジャックボール(目標球)にいかに多く近づけられるかを競う競技において、障がいに応じて滑り台のような器具(ランプ)を使ったり、ランプにボールをおさえておくための器具(リリーサー)を頭や口に装着したりする。選手それぞれが個性を生かした戦い方をするだけでなく、目標となる球へのアプローチ方法も異なるため、同じ階級でも毎試合で違った展開を楽しむことができる。また、選手は一人ひとり自分の投げ方を研究し、その日の戦略に応じて素材の異なる「マイボール」を使用する。このボールの使い分けによって勝敗が決まることもある。
また、ボッチャのチーム戦は男女混合。一つのチームでも選手の持つ障がいの程度や性別など様々な選手がともに戦うことも、ボッチャの特徴の一つである。
【参考】
集英社「webSportiva」シンプルだけど奥深い、パラスポーツ「ボッチャ」の魅力は生観戦で

ボッチャで用いるボールは、一投で試合の展開を大きく左右するため、素材や重さには練習時から気を配っています。試合に挑む前には、ボールに詰めてある中身を抜き、重さを細かく調整。大会ごとにルールが異なる場合もあり、規定外のボールは使用することができません。ルールの中で自分にとって投げやすいボールに調整することは難しくもありますが、ボッチャという競技の奥深さでもあると感じています。
また、ボールの素材にも自分なりのこだわりを持っています。私が使っているのは牛革と合皮の2種類です。牛革は止まりやすく、他のボールからも弾かれにくいため、標的に寄せるときによく使います。合皮は表面がなめらかでつるっとしているため転がりやすく、他のボールを弾くときに最適な素材です。このように、試合展開や戦略によってボールを使い分けるのもボッチャの面白さの一つ。試合を観戦するときには、選手それぞれが使うボールにも注目していただきたいです。


※選手情報は2020年2月当時のものです。
妖怪イラスト:伊野孝行
(イラストレーター?篮球即时比分法学部卒業生)