IR(Institutional Research)

IR(Institutional Research)とは、

①教育研究?経営?財務情報など大学の諸活動に関する情報収集?蓄積

②特に学生の学習成果など教育機能についての調査分析

③大学経営の基礎となる情報の分析

を行い、またそれらの分析結果の提供を通じて、大学の自己評価、意思決定に寄与する活動です。

1960年代にアメリカで始まったIRは、その活動および機能を常に進化、拡大してきました。現在、アメリカでは多数の大学においてIR組織が設置され、IRのミッションは、大学の教育改善、意思決定の過程の合理化を含め大学運営の全般をサポートするものとされています。また多数のIR担当も博士?修士の学位を有する専門職となり、データ収集?分析だけではなく、政策提言?実施を行う役割を果たしています。

今後、日本の大学のIRは、国内外の高等教育の動向を察知し、長期的な視野に基づき、教育?学習行動に関するインプット、プロセス、アウトカムを把握し、またこれらの情報収集?体系化?分析結果を大学のガバナンス、資源配分へのフィードバックを通じて、大学の教育改善と教育改革につなげることが求められています。